多機能型事業所秀和苑とケアホームヨロンは、鹿児島県の最南端にある与論島にて運営いたしております。
多機能型事業所秀和苑は、これまでの障害福祉制度（措置制度）から新しい法律（自立支援法）へ移行する時期に「与論島で、自分達の子供や兄弟とともに暮らしたい」という想いのもと、私的小規模福祉作業所として、平成17年8月に開設されました。
開設当初、島内にて障がい福祉サービスに従事した経験のある方もおらず、手探りでの中「命泉塩」という商品名のお塩の製造販売を行うという運営状況でした。
その後、平成18年1月に鹿児島県より、小規模通所授産施設の指定、平成19年4月に新体系の事業所として就労継続支援Ｂ型事業所の開設、平成20年7月に多機能型事業所として生活介護事業を開始しました。
多機能型事業所として運営していく中で皆様やそのご家族、また島外の方々との交流等を通して感じたのが「入居するための場（現、ケアホームヨロン）の必要性」でした。
しかし、入居するための場をつくるためには検討しなければならない要件が複数あり、その都度、島内の障がい者手帳をお持ちの皆様方や鹿児島県庁くらし保健福祉部障害福祉課や鹿児島県大島支庁、並びに与論町町民福祉課などのご助力のもと、平成26年6月1日にケアホームヨロンの開設となりました。
私達は、これまでの通所されていただいている皆様とご家族様との日々のふれ合いでえられた経験と、普段はうかがい知ることのできない入居者様1人1人を大切にした事業所の運営を行っていきたいと思います。